JRSUで行っている「リサイクルショップ開業講座」に参加されている人のほとんどが、転職を考えているサラリーマンか、何か商売でも始めたいと考えている主婦が多いようです。つまり、これまで小売店で働いたこともないような「素人」なのです。骨董店や質店、あるいは古本屋といった古物商の場合、別の職業についていた人などが、いきなり始めることはむずかしいものです。ではなぜ、同じ古物商というジャンルの商売でありながら、リサイクルショップは未経験者でもできるのでしょうか。理由はいくつか考えられますが、何といっても委託販売というシステムを第一に上げなくてはなりません。骨董商などの古物商がかなりの経験を積まなくてはならないのは、ものの価値を見極めるための知識と鑑定眼が要求されるからです。古伊万里の皿があったとして、それがどのくらいの価値があり、いくらなら売れるのか。いくらで仕入れたらいいのか。そういったことを的確に判断できなければなりません。ところがリサイクルショップの場合、委託販売であれば、商品を持ち込んだお客様の希望に従って値札を付けているだけでも、そこそこ商売になってしまうのです。売れなければ返却し、売れれば二割の販売手数料が入りますから、リスクもほとんどないといっていいでしょう。もちろん、見当違いな売値を設定していたのでは、誰も買ってはくれないと思いますが、家電裂品や衣類のように身近なものなら、それほど心配はないと思います。どこの家庭にもある家電や家具、生活必需品であれば、売れそうなものかどうかの見当がつきやすく、近所の量販店などに行けば新品の価格もすぐにわかるからです。そして実は、取り扱うものの多くが日常生活の必需品であるということが、リサイクルショップを素人にも始められる理由の二番目でもあるのです。